【サポート事例】事業承継コンサルティング②

弊社でサポートした事業承継の事例をお届けします。

家族構成

相談者:45歳・長女(医師)

父:75歳・医療法人理事長(医師)

母:74歳・専業主婦

次女:42歳(医師)

長男:40歳(医師)

ご相談の詳細

相談者は45歳・長女。
高齢の両親が長年経営してきた医療法人を、
家族みんなで引き継いでいきたい。
兄弟姉妹は全員医師であり、家業である医療法人をみんなで支えるという大枠合意ができてはいるが、
医療法人の経営状態や借入額、今後のビジョンなど、
具体的なことは両親から何も聞かされておらず、不安もある。
医療法人の事業承継、両親の相続対策の今後について相談したい。

弊社の対応

弊社代表で相続コンサルタントの川口が直接対応いたしました。

①ヒアリング

まずは詳細に状況をヒアリングいたしました。
ご相談者である45歳のご長女のお考えはもちろん、
ご家族との関係性、
医療法人理事長であるお父様のお考えなど、できるだけ客観的にヒアリングを進めました。

②相続対策・事業承継の戦略とロードマップづくり

ヒアリングをもとに、相続対策と事業承継の戦略を立案するとともに、
ロードマップを作りました。
戦略立案とロードマップづくりには、相続・事業承継を専門とする税理士、司法書士、行政書士、弁護士、ファイナンシャルプランナー、不動産の専門家など、弊社の信頼するブレーンとともに進めました。
まずは相談者であるご長女に提示した戦略とロードマップを気に入っていただいた上で、
医療法人理事長のお父様に面談し、
医療法人のプロジェクトとして事業承継コンサルティングのプラグラムが採用されました。

③プロジェクトの実行支援

相続対策・事業承継を、戦略に基づきロードマップ通りに実行するには、
プロジェクトを推進するためのプロジェクトリーダーが必要です。
弊社の代表でもある相続コンサルタントの川口がプロジェクトリーダーとして、実行支援をサポートすることを含めて、
②で作った戦略とロードマップを提案し、
相続・事業承継コンサルティング顧問契約を締結し、サポートを開始しました。

サポートの詳細

①ご長女との面談開始

1〜2ヶ月に1度の面談を通して、
まずは事業承継が実際に行われるまでに準備するべきことを、
時期経営者候補である45歳のご長女にお伝えしました。

②医療法人理事長であるお父さまとの面談

医療法人理事長であるお父さまと面談し、
医療法人のプロジェクトとして事業承継コンサルティングのプラグラムが採用されました。

③プロジェクトのスタート

ご家族との意思疎通、合意形成を目的として、
1〜2ヶ月に1度のペースで家族会議を開催したい、というご要望をお聞きし、
家族会議支援を中心としたプロジェクトがスタートしました。

④生命保険による相続対策

ご両親から相続対策としての生命保険に関する相談を受け、生命保険の提案をし、保険加入に至りました。

⑤家族会議支援

2年間のプロジェクトのうち、家族会議を20回開催しました。
家族会議を丁寧に繰り返したことで、

・医療法人の経営状態のディスクローズ
・今後のビジョン共有
・理事長交代
・新たな借入の検討会議
・医療法人の経営課題の共有
・マーケティングの重要性

など、今までご両親だけでやってきた医療法人の経営の様々な権限委譲が進みました。

最後に

このクライアントの事業承継コンサルティング顧問契約は2年間で終了しました。
この2年間で医療法人の経営がガラス張りになり、
家族みんなで医療法人を支えていくために必要なことがクリアになった、
という評価をいただきました。

ご両親は健在で、相続が発生するまで時間がありますので、
年に数回のフォローを通して、
いつまでも家族の関係がいい状態で相続・事業承継を迎えられるようにサポートを継続していきます。