2003年11月、初めての死亡保険金支払い

相続マーケティング研究所 むねお所長こと、
むねお所長は1999年、25歳の時に外資系保険会社に転職しました。
その後、2013年に退職して相続コンサルタントとして独立するまで、
約14年間保険パーソンとして過ごしました。
「保険パーソンの仕事で一番大切なのは何ですか?」
このように聞かれたら、あなたはどのように答えますか?
もし私・むねお所長がこのように聞かれたら、迷うことなくこう答えます。
「保険パーソンの仕事で一番大切なのは『死亡保険金の支払い』です」
今日は私・むねお所長にとって初めての死亡保険金の支払いのお話しをします。

クライアントは高校時代の同級生のお父さま

そのクライアントは、私の高校時代の同級生のお父さまでした。
2001年、高校の同級生のMくんが保険に加入してくれました。
ある日の19時30分ごろ、M君のご自宅に伺って保険加入の手続きをしていた時のことです。
二人暮らしだったお父さま(66歳)がお仕事から帰宅されました。
私はMくんのお父さまとは高校時代に1度だけお会いしたことがあったので、
「大変ご無沙汰しています、高校の同級生の川口です。
今、生命保険の仕事をしていまして、Mくんに新しく保険に入ってもらいました。
Mくんの保険担当として責任を持って務めます。
よろしくお願いします。」
とご挨拶したところ、お父さまは
「そうか、実は私も生命保険については一度ちゃんと考えておきたいと思っていたところだったんだ。
川口くん、よかったらいい保険を提案してくれないか?
と言ってくれました。
「もちろんです、ありがとうございます!
今日はお父さんの現状とこれからのご希望についていろいろお聞かせいただけますか?
その上で次回保険のご提案をさせていただきますね!」
ということで、その日はMくんの保険のお申し込み手続きに加え、
お父さまの保険設計のためのヒアリングをさせていただきました。

人生のステージが変わるときは保険を見直すとき

お父さまは30年ほど前から、ある生命保険会社で大きな死亡保障を伴う保険に長く加入されていました。
当時は2人の息子さんがまだ小さく、離婚されたばかりだったこともあり、
そのような大きな死亡保障が必要な時期だったのでしょう。
現在は2人の息子さんも成人されました。
30年ほど前の当時とは大きく状況が変わっていたのです。
しかも、お父さまの保険は15年ごとに保険料(掛け金)が上昇するタイプの保険で、
次の保険料アップのタイミングが近づいている時でした。
お父さまに現状や今後の希望についてヒアリングした上で、
①ご自身の死亡保障はもう少し減らしても良い
②がんや成人病などに備えて医療保険を充実させたい
③農機具を購入する際の借入金があるので、息子たちに迷惑をかけないために
借入金の返済資金は必ず準備したい。
④保険料は一定のタイプにしたい
というご要望が全て叶う保険を提案したところ、
「川口くん、今までの保険に比べたらすごくいい内容になったと思う。
是非これで加入させてもらうよ」
と嬉しいお言葉と共に、申込書へのサインをいただきました。
数日後、保険証券をお渡しに伺った際には
「人生のステージが変わると、保険も見直さなければならないんだね」
とも言ってくださいました。

2年後、突然の電話と衝撃のひとこと

時は流れて2年後の2003年夏。
お父さんから突然お電話がありました。
「川口くん、今ちょっと体調を崩して入院しているんだ。
保険の内容のことも聞きたいので、一度病院に顔を出してくれないか?
ということだったので、すぐに病室にお見舞いに伺いました。
そこで久しぶりにお会いしたお父さまから、衝撃のひとことを聞いたのです。
「川口くん、私はガンだ。おそらく長くは持たないだろう。
川口くんから加入した保険がどんな内容だったか、詳しく教えてくれないか?」
あまりにも突然なことだったので、私は酷く狼狽しながらも、
ご加入いただいている保険についてご説明しました。
・お父さまの死後の整理資金用に数百万円の一時金をお出しできること。
・ガンと成人病に備えた医療保険があるので、今回の入院と手術にかかったお金は保険でカバーできること。
・それ以外に死亡時に1千万円ほどの一時金をお出しできるので、農機具の借入金の一括返済が可能であること。
・死亡保障としてご準備している保険は全て、亡くなる前にご自身で請求してご自身で受け取っていただき、
ご自身で借入金の返済などをすることも可能であること。(リビングニーズ特約)
など、努めて冷静に、落ち着いてお話ししました。
私の説明が終わった後、お父さまは数分間黙ったままでした。
そして大きなため息をついて、ひとこと私に言いました。
「川口くん、それじゃあ私は
息子たちに迷惑をかけることなく、
お金の心配を一切することなく、
死んでいいんだね?」
<続きは次回>

この記事を書いた人

川口 宗治

株式会社ライブリッジ代表取締役。
1973年富山県生まれ。
25歳から39歳まで14年間外資系生命保険会社で
セールスとマネジメントに携わる。
2013年、40歳で独立し、ライブリッジ開業。
現在は「相続マーケティング研究所 むねお所長」
として相続ビジネスで成果をあげたい事業者に、
じわじわと確実に効果の上がる各種プログラムを提供している。
特に社員5人未満のスモールビジネスの方へのサポートが得意。
18歳からアメフトを始め、44歳までの27年間現役を続行。
趣味は焚火、スキンケア、カメラ。好きな飲み物はwhisky。