家族会議支援こそ相続コンサルタントの最大の役割

むねお所長
むねお所長
『 相続ビジネスはマーケティングでうまくいく!』

相続マーケティング研究所 むねお所長こと、
株式会社ライブリッジ 代表の川口宗治
です。

むねお所長は、今では相続コンサルティングの案件を自ら受けることはしていないのですが、

2013年に独立してから丸5年間は、実際にクライアントの相談に乗り、相続コンサルティング契約を受任し、士業の先生方との協業を通じて、相続対策の最前線で活動をしていました。

クライアントの相続対策がうまく進むため、

「家族会議支援®︎」

という独自メソッドを開拓したのが2015年ごろ。
それ以来、さまざまなご家庭の相続対策や事業承継のサポートの現場で、家族会議をたくさんやってきました。

また、近年は弊社株式会社ライブリッジが提供する

「選ばれる相続コンサルタント養成講座」

を受講された相続コンサルタントの方が、
全国で家族会議支援というサポートを行なっています。

今日は相続対策の現場での家族会議支援の事例について、
私むねお所長のクライアントの事例についてお話しましょう。

家族会議が行われるまで

クライアントは50代男性Aさん(長男)
家族会議に集まったのは妹のBさんと弟のCさん。
私を含めて4人が集まりました。

もともとは年老いた両親と同居するAさんからの相談がきっかけでした。
Aさんの相談内容は

「いつか必ず両親が他界する日が来る。
もしかしたらそんなに遠くないかもしれない。
その時に両親の相続のことで兄妹が揉めたくない。
また、今現在は両親の財産管理(両親名義の口座からの入出金)は自分が行っているが、
果たしてこのままいいのだろうか?」

という内容でした。
元々自営業をしていたAさんのご両親はそれなりに資産もあります。
相続税のことも心配です。
両親と一緒に暮らしているAさんが高い問題意識を持って相談に来てくれましたが、他の兄妹はそんなに気にしていないようです。
そこで私は、相続対策プランの中核に

「家族会議の開催」と「家族会議の支援」

を盛り込みました。

家族会議支援の現場から

実際に開催された家族会議で、私はAさんの兄妹と初めて会いました。

最初のうちはその場が緊張感に支配されていましたが、私が司会進行役として

・今日の家族会議の目的
・◯◯家の相続をめぐる現状
・ご長男Aさんの思い
・検討すべき課題①
・検討すべき課題②
・検討すべき課題③
・妹Bさん、弟Cさんの思い

など、論点を明確にした上で、それぞれの話を丁寧に聞いていくうちに、場が和んできました。

「なるほど、①の件に関してはBさんは◯◯という考え方なんですね。」
「ここまでの部分で、②に関して不明な点や質問などはありませんか?
「ということは、Cさんは③の件に関してはお兄さんと同じ意見ということで問題ないですか?」

など、少しずつ同意を重ねていき、兄妹の間での合意形成のお手伝いをすること、それが

「家族会議支援」

というサポートです。

昨日の会議も最終的には妹のBさんもCさんも、

「兄がここまで両親のことを考えていることは今日まで知りませんでした。
兄妹の考え方も聞けたし、自分自身の考えも話できてスッキリしました。
あとは兄が中心になって進めてくれればそれでいいです。
川口さん、引き続き私たち家族のフォローをよろしくお願いします。」

という形になりました。
家族や関係者の合意が形成された上で進める相続対策。
まさに理想的な相続対策と言えるでしょう。

相続コンサルタントの役割のど真ん中

相続コンサルタントの役割として、家族会議を支援することはとても大きな価値があります。
相続対策のプランがどれだけ素晴らしくても、
それを実行する段階で家族間の同意や合意、またその前提となるコミュニケーションに難があったら、
どんなプランも実行に移せません。

もしかすると、善意を持って相続の相談に来たはずの長男さんが他の兄妹から

「兄貴、急に張り切っちゃってどうしたの?」
「自分だけいい思いしようとしてるんじゃない?」

などと言われかねません。
しかし、家族間のコミュニケーションがしっかり取れていて、
問題の共有と相続対策に臨む際の同意や合意、着地点の共有がなされていれば、
シンプルな相続対策プランで十分に効果を発揮します。

相続は法律的な問題と感情や関係性が引き起こす問題に分かれます。

法律的な問題は士業などの然るべき専門家が。
感情や関係性の問題は私たち相続コンサルタントが。

お互いの役割をしっかりと認識し、役割分担することはとても有益です。
そしてクライアントと専門家の間に相続コンサルタントがいることで、
関わる人全員に安心してもらえる。
それこそが相続コンサルタントの存在価値です。

この家族会議支援を終え、長男Aさんから感謝のメールをいただきました。

「兄妹たちと問題意識を共有できたことが一番の成果です。本当にありがとうございました。」

やはり家族会議を支援することはとても価値あることだ、という思いを強くしました。

家族会議支援。
それこそ相続コンサルタントのコア・コンピタンスです。

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この記事を書いた人

川口 宗治

川口 宗治

株式会社ライブリッジ代表取締役。
1973年富山県生まれ。
25歳から39歳まで14年間外資系生命保険会社で
セールスとマネジメントに携わる。
2013年、40歳で独立し、ライブリッジ開業。
現在は「相続マーケティング研究所 むねお所長」
として相続ビジネスで成果をあげたい事業者に、
じわじわと確実に効果の上がる各種プログラムを提供している。
特に社員5人未満のスモールビジネスの方へのサポートが得意。
18歳からアメフトを始め、44歳までの27年間現役を続行。
趣味は焚火、スキンケア、カメラ。好きな飲み物はwhisky。