顧客目線を忘れるな!

2019年12月12

どんなに素晴らしいサービスでも、顧客に届かないと選ばれない。

どんなに素晴らしいサービスでも、それが顧客に届かないと選ばれることはありません。

顧客に届くとは、顧客の頭の中で
「これは素晴らしい!」
と理解・納得してもらい、
「これが欲しい!」
という欲求を起こし、
「それを購入させてください!」
と言ってもらうことである。

私が高校時代に体験した「顧客目線の大切さ」

話は30年ほど前に遡る。
舞台は富山県内のとある高校の合唱コンクール。

この学校は何故か進学校とは思えないほど合唱コンクールと運動会(応援合戦)に力が入っている学校だった。

3年生になったばかりの私たちは、5月に行われる合唱コンクールに
「絶対優勝」
という目標を持って臨んだ。

私はそのクラスのクラス長として、合唱コンクールで優勝させるために
全ての時間と労力を捧げることを余儀なくされた。
(おおげさー笑)

結論から言ってしまうと、前評判では9クラス中3位だった我がクラスは大方の予想を覆し、見事優勝した。

なぜ実力に劣る我々が優勝できたのか?

実力に劣る我々が優勝できた理由は多々あろう。
しかし「責任者として当時を振り返り1つだけその理由を述べよ」と言われたら答えはこれである。

審査員の先生の年齢層をリサーチしたこと

この結果、審査員の先生方の平均年齢が当時45歳以上だったことがわかった。
どの学校でもそうだろうが、合唱コンクールで歌う曲の選曲は、
クラス内で多数決で決めることがほとんどだろう。

私たちの高校でもそれは同様で、その結果当時歌われていた曲は

・サザンオールスターズの「希望の轍」
・チャゲ&飛鳥「恋人はワイン色」
・沢田亜矢子「会いたい」
・今井美樹「PRIDE」
・米米CLUB「浪漫飛行」
・チェッカーズ「夜明けのブレス」

などなど・・・
高校生にとってはおなじみでみんなが好きな曲だったかもしれないが、
審査員を務める先生方にしてみたらまさに「初耳」の曲がズラリと並んでいた。

ionasnicolae / Pixabay

顧客目線で私たちが選んだ曲、それは・・・

そんな中我々のチームがクラスが決めた曲がこれだ。

美空ひばり「川の流れのように」

この曲を選んだ理由はもちろん、

「審査員の先生の耳に心地良く届きやすい曲」

だった。

この曲を手にわれわれは必死に練習をした。
我々の合唱のスキルやトータルの完成度は確かに9クラス中4番か3番手だったと思われる。
しかし評価してくださる先生の審査員の耳には1番美しく響いたようで、

結果我々のクラスは「優勝」と言う結果を手にすることができ、私はミッションをコンプリートすることができた。
(その割にモテなかった)

ビジネスでも同じことが起きている

我々のビジネスでも同じようなことが起き得る。

どんなにクオリティーが高いサービスがあったとしても、
クライアント顧客の頭の中に届いていなければ、顧客はそれを選ぶことはできない。

逆に(少々乱暴な言い方になるが)サービスのクオリティが平均的であったとしても、
クライアントの頭の中にしっかりと届いて
「このサービスは私にとって本当に必要なものだ」
と言う理解をしてもらえたならば、そのサービスは顧客に選ばれるだろう。

あなたのサービスは独りよがりになっていないか?

あなたのサービスには顧客目線と言うテイストがしっかりと含まれているか?

あなたが普段使っている言葉から気を使って検証してみてはいかがだろう。


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この記事を書いた人

川口 宗治

川口 宗治

株式会社ライブリッジ代表取締役。
1973年富山県生まれ。
25歳から39歳まで14年間外資系生命保険会社で
セールスとマネジメントに携わる。
2013年、40歳で独立し、ライブリッジ開業。
現在は「相続マーケティング研究所 むねお所長」
として相続ビジネスで成果をあげたい事業者に、
じわじわと確実に効果の上がる各種プログラムを提供している。
特に社員5人未満のスモールビジネスの方へのサポートが得意。
18歳からアメフトを始め、44歳までの27年間現役を続行。
趣味は焚火、スキンケア、カメラ。好きな飲み物はwhisky。