相続マーケティング研究所 むねお所長こと、
株式会社ライブリッジ 代表の川口宗治です。
どんなに素晴らしいサービスでも、それが顧客に届かないと選ばれることはありません。
顧客に届くとは、顧客の頭の中で
「これは素晴らしい!」
と理解・納得してもらい、
「これが欲しい!」
という欲求が芽生え、
「それを購入させてください!」
と言ってもらうことです。
今日は顧客目線の大切さについて、
むねお所長の過去の経験に基づく事例を挙げながらお伝えします。
むねお所長が高校時代に体験した「顧客目線の大切さ」
話は30年ほど前の4月に遡ります。
舞台は富山県内のとある高校の合唱コンクール。
理由は分かりませんが、この学校は進学校とは思えないほど合唱コンクールと運動会(応援合戦)に力が入っている学校でした。
3年生になったばかりの私たちは5月に行われる合唱コンクールに
「絶対優勝」
という目標を持って臨みました。
私はそのクラスの級長として、合唱コンクールで優勝させるために
全ての時間と労力を捧げることを余儀なくされたのです!
(おおげさですね笑)
結論を言ってしまうと、前評判では9クラス中3番手グループだった我がクラスは大方の予想を覆し、
見事優勝を飾ることができました。
なぜ実力に劣る我々が優勝できたのか?
実力に劣る我々が優勝できた理由はいくつかあるのですが、
「責任者として当時を振り返り1つだけ優勝できた理由を述べよ」
と言われたら答えはこれに尽きます。
「審査員の先生の年齢層をリサーチしたこと」
こんなリサーチをしたクラスは3年8組(私たちのクラスです)しかいませんでしたが、
その結果審査員の先生の平均年齢が当時45歳以上だったことがわかりました。
どの学校でもそうだと思うのですが、合唱コンクールで歌う曲の選曲は、
クラス内で多数決で決めることになります。
私たちの高校でもそれは同様で、その結果当時よく合唱コンクールで歌われていた曲は
・サザンオールスターズの「希望の轍」
・チャゲ&飛鳥「LOVE SONG」
・沢田亜矢子「会いたい」
・今井美樹「PRIDE」
・米米CLUB「浪漫飛行」
・チェッカーズ「夜明けのブレス」
などなど・・・
当時の高校生にとってはお馴染みでみんなが大好きな曲ばかりでしたが、
審査員を務める先生方にしてみたらまさに「初耳」の曲がズラリと並んでいました。
顧客目線で私たちが選んだ曲、それは・・・
そんな中我々のクラスが決めた曲がこれ。
美空ひばり「川の流れのように」
この曲を選んだ理由は
「審査員の先生がみんな知っている曲で、心地良く届きやすい曲」
というものでした。
この曲を選んだ私たちは必死に練習をしました。
私たちの合唱のスキルやトータルの完成度は確かに9クラス中4番か3番手だったでしょう。
しかし評価してくださる先生の審査員の耳には最も印象深く響いたようで、
結果我々の3年8組は「優勝」と言う結果を手にすることができ、
私はミッションをコンプリートすることができたのです!
ビジネスでも同じことが起きている
我々のビジネスでも同じようなことが起こり得ます。
どんなにクオリティーが高いサービスがあったとしても、
クライアント顧客の頭の中に届いていなければ、顧客はそれを選ぶことはできません。
逆に(少々乱暴な言い方になりますが)サービスのクオリティが平均的であったとしても、
クライアントの頭の中にしっかりと届いて
「このサービスは私にとって本当に必要なものだ」
と言う理解をしてもらえたならば、そのサービスは顧客に選ばれるのです。
あなたのサービスは独りよがりになっていませんか?
あなたのサービスには顧客目線と言うテイストがしっかりと含まれていますか?
顧客目線を忘れずに、
しっかりと顧客に届くサービスを作っていきましょう。
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