士業とのチームビルディングのポイント

2019年9月5日

今週は出張続きの1週間。
現在は京都駅近くのホテルのラウンジでこの記事を書いています。
昨日は栃木県相続診断士会さまの定例会のゲストスピーカーとしてお招きいただき、
「相続診断士と士業とのチームビルディングのポイント」
というテーマで90分の講演をしました。
その後、懇親会で栃木の相続診断士や士業のみなさんと交流させていただきました。
参加された方は
「地元栃木の相続を争族にしないために勉強したいと思い参加しました!」
という高い志を持った方ばかりでした。

広い意味での「相続コンサルタント」という役割を果たそうという方が日本全国の至るところで増えてきていること感じ、とても嬉しく思いました。

相続コンサルタントと専門家のチームの有用性

昨日の栃木県相続診断士会は
「士業の方が多く参加している」
という特徴がある会だと思いました。

相続の仕事は相続コンサルタント一人ではできません。
また、専門家と言われる弁護士、司法書士、税理士、行政書士、不動産鑑定士など、国家資格を持っている士業の人たちにとってもそれは同じです。

①クライアントの心に寄り添い、クライアントの悩みや困りごとを丁寧に聞き、
問題点を抽出し、整理して問題を明確化する段階。

②各種問題点を解決するために最善と思われる解決策を提示する段階。

③問題を解決するための実行部隊を組織する段階。

④解決策を実施していく段階。

このように、相続問題を解決に導くためには幾つかの「フェーズ」が存在します。
その全てを一人でやることは大変難しいことです。
だからこそ、「相続コンサルタントと専門家によるチーム」が必要になります。

相続コンサルタントと専門家のチーム運営のノウハウ

相続関連の専門チームは、現在全国津々浦々にたくさん存在しています。
富山にも幾つかの団体がありますし、大都市にはそれこそ「雨後の筍」のように乱立している状態です。
しかし、その全てがうまく運営されているかというと、残念ながらそうではないようです。
このような団体(多くは法人格を持たない任意団体)は、
「作るのは簡単、しかし継続するのが大変」
です。
運営がうまくいき、長く継続できるチームと運営がうまくいかず、いつの間にか自然消滅してしまうチームは何が違うのでしょうか?

①メンバーの人選
「価値観の合うメンバー構成」が必要です。
「笑顔相続」や「地元の争族を減らす」など、大きな目的を共有できるメンバーと組むことはチーム運営の一番のポイントです。

②独り立ちできている人同士で組む
それぞれの分野できちんと独り立ちしている人と組むことはとても重要です。
「仕事が無い人同士」で組んでしまい、時間がたつにつれてうまくいかなくなるチームはたくさんあります。
メンバー各人が自分の分野での専門家としてしっかり独り立ちしているプロ同士が、案件に応じてプロジェクトを作る。
それ以外の時はそれぞれの持ち場でプロとしての役割を果たす。
仕事がうまくいっていない人同士が「依存しあう関係」になってしまうと、運営は長く続きません。

③「多夫多妻制」
日本ではもちろんですが、世界の多くの国では、結婚制度は「一夫一妻制」です。
まれに「一夫多妻制」が許されている国もあります。
相続のチームでは「多夫多妻制」がお勧めです。
一人の相続コンサルタントは、一人の弁護士、一人の税理士、一人の司法書士、一人の行政書士、一人の不動産鑑定士・・・というように、決まった人と「だけ」しか組まない、というのはいい方式とは言えません。
また、専門家の士業の側からみても一人の相続コンサルタント「だけ」と組むのは得策ではありません。
お互いがお互いを尊重しながらも、それぞれいろんな専門家とたくさんの仕事のつながりを持つ方がいいです。
そして地元で起きているたくさんの事例の経験を積み重ね、その知識や経験が集積する場としてのチームであることで、地域で一番信頼されるチームになっていきます。

④「代表」は士業ではない方がいい(士業だけで組んだチームは崩壊しがち)
士業同士の連携、士業同士のチーム構築は、相続の場面はもちろん、それ以外にもとても有用に働きます。
以前からこのような発想で「士業連合」を組織するケースは多かったと思います。
私の知っている限り、士業「だけ」で運営しているチームはうまくいかなくなるケースが多いです。
その理由はわかりませんが、チームには士業以外の人を入れましょう。
むしろ、そのチームの代表は「士業ではない人」が適任です。
代表といっても、メンバーへの連絡やミーティングの段取りなど、事務局長的に動かなければなりません。
チームの中では一番時間やエネルギーを注がなければならないのが代表です。
そのような役割を積極的に果たし、メンバー同士のコミュニケーションを円滑にするのは、士業よりも相続コンサルタントが適任です。

①②③④は、私が代表を務める「相続トータルサポート富山」という任意団体でやっていることをまとめたものです。
私たちのチームは非常にうまくいっており、ありがたいことに地元富山では
「相続対策のスペシャリスト集団」
として認知度がとても上がってきています。

相続の仕事は一人では完結しません。
相続コンサルタントには相続コンサルタントの役割があり、士業には士業の役割があります。
それぞれは反目しあうものではなく、お互いの足りないところを満たし合うパートナーになることができます。
価値観の合う人同士でいいチームを作り、いい運営をし、継続して価値を提供し続けること。
これがあなたの周りから「争族を減らし笑顔相続が実現するスピードが上がること」に直結するのです。

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この記事を書いた人

川口 宗治

株式会社ライブリッジ代表取締役。
1973年富山県生まれ。
25歳から39歳まで14年間外資系生命保険会社で
セールスとマネジメントに携わる。
2013年、40歳で独立し、ライブリッジ開業。
現在は「相続マーケティング研究所 むねお所長」
として相続ビジネスで成果をあげたい事業者に、
じわじわと確実に効果の上がる各種プログラムを提供している。
特に社員5人未満のスモールビジネスの方へのサポートが得意。
18歳からアメフトを始め、44歳までの27年間現役を続行。
趣味は焚火、スキンケア、カメラ。好きな飲み物はwhisky。