相続マーケティング研究所 むねお所長こと、
株式会社ライブリッジ 代表の川口宗治です。
ここしばらく、むねお所長のブログでは
家族会議支援
についての情報を発信していますが、
非常に大きな反響をいただいています。
多くの相続パーソンから、
「今後の相続の現場でクライアントに貢献すべきは
まさにここなんですね!」
「これからクライアントに選ばれるためには、
これこそが大きな強みになるんですね!」
という感想をいただきました。
そして
「家族会議支援についてもっと学びたいです!」
という声も多くいただいたのですが、
家族会議支援についてのより具体的で実務に役立つ情報満載のセミナーを開催することになりました。
セミナーに関しては
をご覧いただき、セミナーにご参加いただくことにして、
今日のブログでは家族会議支援の具体的な事例をお話しすることにしましょう。
家族会議支援の現場から
富山の相続コンサルティングのクライアント・A様の事例です。
A様から初めて相続の相談があったのは2016年の4月でした。
A様は70代女性。
いつお会いしても笑顔で迎えてくれて、心も身体もとってもお元気な方です。
【家族関係図】
A様は
「今はまだ元気だけれど、将来相続が起きた時のために今からできる準備をしておきたいの」
という気持ちを持っていました。
「でも何から進めていいかわからない」という悩みがあり、
「川口さんに我が家の相続の準備をサポートしてもらいたい」
ということで、相続コンサルティング契約の受任となりました。
A様名義の主な財産は、5年前に死亡したご主人から相続した自宅の土地・建物とアパートが3棟。
ご主人が亡くなった後、ご長男が会社を辞めて3棟のアパート経営を頑張っていらっしゃいます。
相続コンサルティングを進めているうちに、A様の相続準備を進めるためには、
「相続人である3人の息子さんに、A様の気持ちをしっかり伝えておく機会が必要だ」
という話になり、
「家族4人で家族会議を開催こと」
をひとつのゴールとして設定し、家族会議支援という形でサポートすることになり、
1ヶ月ほどの時間をかけてその準備をしました。
その年のお盆、A様と3人のお子様の4人が集まり、実際に家族会議が開催されました。
場所は3人のお子様が生まれて育ったご実家。
このご実家には今はA様が一人で暮らしています。
10年ほど前に亡くなったA様のご主人やご主人のお父様、そのまたお父様の遺影が見守る仏間で
その家族会議は行われました。
家族会議は、むねお所長が司会を務め、以下のような内容で進行いたしました。
・今回の家族会議が開催された理由(むねお所長)
・A様のお気持ちを語ってもらう(A様)
・A様の相続財産の現状について(A様)
・A様のご主人から相続したアパート経営の現状と今後について(長男)
・質疑応答
・フリーディスカッション
家族会議は穏やかなムードで始まりました。
参加されている家族みなさんが温かい空気を作ってくれたおかげで、式次第に沿った進行ができました。
途中、ご長男のアパート経営に関する部分で、
他の兄弟からいくつもの質問が飛びました。
ご長男は1つ1つ丁寧に答えていました。
時には次男さん・三男さんのご意見に真摯に耳を傾けていました。
お母さんも所々自由に発言され、
お母さんの気持ちをしっかりと3人の息子さんにお伝えする機会になりました。
その結果、
「A様のご家族が、A様の相続対策をきっかけに、今後家族がどのように協力していくか」
というテーマに話が発展し、みんなが当事者意識をもって会議が進みました。
このお宅の家族会議は、A様とそのご家族全員にとってとても素晴らしい時間になりました。
(つづく)
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